SSブログ

ラストだよ。チェンマイトリップCHIANGMAI Trip/vol.3 [TRIP]

 


11260666_382577531925418_1657882972_n.jpg


ゲストハウスhoppingももう3軒目。毎日soi(路地)を歩いてピピっときたらパッキング。エントランスにあるカフェと、ゲストハウスというには少しモダンな佇まいにビリビリときた1軒があったが、残念ながらNo Vacancy. Agodabooking.comなどでチェックしても相当先まで予約が取れないから、お茶だけしにきた。テラスの植物を手入れしているスタッフらしき人に「予約が取れないよ」と冗談で言ったら「そうなんだよ。汗。ごめん~~。中国の人は人数も多めでずいぶん先の予約までいれちゃうんだよう」と、苦い顔ってまさにこの顔というようなくしゃっとした申し訳なさそうな顔で答えてくれたのはオーナーだった。それから私の横に座って、優しそうにおしゃべりをはじめた。


 


10年前まではバンコクに住んでいたこと。そこで広告の仕事をして毎日忙しくしていたこと。それはそれで刺激的で楽しいライフ。でもIt’s not my life. Happiness is important,isn’t it??って思ったこと。「でもさ、それに至るまでがさ本当に大変でさああああ」あ….また苦い顔になったと思った。ベースは優しい表情なのに、なんて素直な子供のようなわかりやすい表情をする人だろうと思った。そしてどこか私と似てるのかもと思った。大切にしているものが….struggleしているものが…..2年前にまあいろいろあって~省略~当時併設していたギギャラリーとカフェを手放すことになってしまったこと。ほぼゼロからのやり直しになり、この場所を見つけ、スタッフと力を合わせていまがある….ということ。


 


宿のコンセプトを聞くと、Timeless……somewhere else…….なるほど。そして私が、エントラスのごっつんこと鉢合わせしたビートルを指差すと「そう、古いものが好きなんだ。茶色はバンコクで働いていたときにはじめてのお給料で買った僕よりちょっと若いビートル。白いのは二台目で僕より年上だよ。その後ろが実用車w」こんなところにビートルがって気になって入ってきたのは確かだから、いいんじゃない?いいアドバタイズになってるよって言ったら、(よかった,無駄遣いじゃないよねえ、許してもらえて嬉しい)みたいな少年の笑顔にまたなった。よく見たら、くるくるとしたカーリーヘアとヒゲに(タイ人だけど) 少しまばらに白髪が混じっていた。もしかしたら、私と同い年くらいかもしれない。


 


チェンマイという街の新旧入り混じる混沌とした感じと、彼の生き方が重なった。


#長すぎですね?#chiangmai?#waitingforimpulse#collectthemoment?#aspiration?#smi


 

 

 

11313517_968101343214073_956617888_n.jpg


「じゃあ、次の夢はなに?」なにその質問とも思ったが、私の英語は遠回しな洒落た表現とか一切なしなので、かなり単刀直入だ。でも、日本語の会話ではそうは簡単に転がらない方向にいくから、けっこう気に入っている。インタビューや愛の告白にはもってこい。


 


しかし彼は一枚上手で、まるで当たり前の質問のようにすんなりキャッチした。 「絵を描くこと。また描くこと。」そうか……..だから失ってしまったギャラリーは彼にとっては大切な場所だったんだ。数年前に、とあるおばあさんが宿泊して、彼女はキュレーターか何かだったんだけど、彼の絵を見て、「お願いだから私に約束してちょうだい。あなたはまた絵を描かなくちゃだめ」と言ったらしい。「彼女はもう来なくなってしまったし、当時で79歳とかだからもう生きてないかもしれない。でもね、僕は、これを神様からのメッセージだと思ってるんだよ。わかる?」 うんわかるよ。私は彼の絵を見てもいないし、そして宿の部屋だって見ていない。でも感動的な絵、素敵な宿であることもありありとわかる。いや感じられる。目で見なくてもわかるってこういうこと? ふと盲目の人たちのマッサージ屋さんを思い出した。 「でいまは描いてるの?」私のこんな残虐な質問に、また彼の顔があの苦い顔になった。くしゃくしゃの。「そんな時間がないんだよおおおおおおお」


 


やっぱり、この人は私に似ているなと思った。人との出会いを大切にして、だからたまにちょっと傷ついて。そしていまをstruggleして生きる。感じ。


 


 


 


11311548_1070227949658524_454922706_n.jpg


Good morning, how are you and how is your intestine today? The small intestine is in charge of digesting emotions as well as food.. この絵は私たちの小腸のどこにネガティブな感情が宿るか、という図。それは収縮としてあらわれます。小腸は中医学ではabdominal brainて言われるくらいなんですって。こちらにて、毎日タイマッサージの内蔵マッサージ、チネイザンを受けています。お腹がやわらかくなると、腰や仙腸関節の痛みまで取れて、そしてバックベンドがかなりやりやすい!これでネガティブな感情まで消化できたら最高だー。みなさんのきょうの小腸の調子はいかがですか?


[新月]?怒り→上の方で肝臓の近くの右側


[新月]?心配→上の方で脾臓の近くの左側


[新月]?イライラ、焦燥感→上の方


[新月]?悲しみ→下の方で側面


[新月]?恐れ→下の方でもっと深いところ



11312308_363381507195979_1412734258_n.jpg

Night Market Story1》「ナイトマーケットにつきあって」と言われニューカレドニアの子と一緒に行った。彼女は巧みなネゴシエーター。計算機を片手に(しかしパシフィックフランの計算はややこしいらしい、すごく時間がかかるのが玉に瑕)どんどん交渉をしていく。どちらかがこれちょっと欲しいなと思うと、もう一人がじゃあ私も買うよ!なんてofferし、購入数を増やしてプライスを値切っていくお土産ハンティング。気づいたら象のキーホルダーとか、謎のランプとか、どこにかけるのだというドアノブとか、のちのち思い出深くなるであろう衝動的お土産物が増えていく。

ナイトマーケットの魔法にかかってしまった私は、ぽこぽことしたランプの前で立ち止まってしまった。なんだか惹かれる….そう思っていた私の心を察して彼女は「OK、私も買うわ」と言って数10通りはある色の組み合わせの中から吟味し始めた。私が選んだのは茶色と白と紫、そしてオレンジと紫の組みあわせの2本。ふと彼女のを見たら、まるで同じ2本を選んでいた。ぷぷっと思って「同じじゃん!」って突っ込んだら、「わかる、わかる、やっぱりこういう組み合わせになるよね、あや正しい….」ってエクスキューズしてたw なにこれ….仲良しナイトショッピンク。ごそごそとバッグの中から計算機を取り出して、ネゴシエーションがはじまる。それは彼女の担当。




11259941_1599023243678732_1298434740_n.jpg

Night Market Story2》でも彼女のいちばんの目的は、結婚したばかりのお姉さんへのお土産だった。よく観光地などで、似顔絵や写真などをそっくりそのまま写真のように写生している人がいるが、まさにそれ。いい絵描きのおじちゃんを見つけたらしい。その話を聞いたとき、ふと私は、でもそれって何よりも写真のクオリティが大事じゃない?と思った。なぜなら、その人はデフォルメするわけでもなく、自分のタッチを加えるわけでもなく、ただただそのままを写生するわけだから。ということで、彼女の送った写真をチェックしにきた。案の定おじちゃんは、PCを開いてもおらず、私たちに言われるままに電源を入れてまつこと5分。ああそうだた….ダウンロードって昔はこんな時間かかったよねなどど思いふけっているうちに、目の前に現れたこの写真。想像していたものとまったく違って、amazingで、不意打ちをくらって泣きそうになってしまうった。おまけに赤ちゃんまでいるー!ほらね、見たことかという感じで彼女は私にウィンクした。結婚写真とか夫婦の写真とかそういうのって、ウエディングドレス着ていたり、なんかもっと典型的な家族写真みたいなものと思っていたから….. こんなに写真が素敵なら、私ならこれを入れる額縁とかを探すなと思ったが黙っておいた。?

料金システムは、絵の大きさと、そして登場人物によって変わった。この写真は3人。赤ちゃんだけどw たとえば、象と人間だったら二人値段。彼女は幅50センチくらいのキャンバスの大きさにお願いしていた。製作期間は3日。おじちゃんすごい。ちゃくちゃくと注文は進み彼女も満足げ。そういえば、計算機取り出してないなと思ってネゴシエートしなくていいの?と聞いた。そうしたら、彼女はまたウインクして「こういうのはさ、しないほうがいいと思って」と言った。ふーん、仁義あるねえ。

 

おかげさまで、なんだか私もいいことをした気分になった。Go with the flow….これも旅の収穫なのかな。しかし、人のお土産選びっておもしろい。

 

 

11357743_111635992501984_1036358575_n.jpg

Night Market story3》嫌な予感がした。1度目に通りかかった時にちょっと興味深けに覗き込んでいる気配だったが、まさか…….。パンガン島のテクノ風の音楽が鳴り響くその屋台は、幕に覆われて、暗がりでなにかがピカピカ光っている。私はまったく興味もなく、PCの待ち受け画面とかそんなのかなと思ってスルー。ところが彼女は…… 二度目に通りかかった時に足が止まった。

「あや、欲しい?」と聞かれ、思わず、反射神経よりすばやく即答で「Defenitely NOT!」と答えてしまった。ごめんごめん….彼女はフランス語で笑いながら何かきゃーきゃー言っていた。一体なんなのこれと思い、お店を覗き込んだら、なんとTシャツだった。光るTシャツ。フラッシュするTシャツ。私が呆然としていると、お店のお兄さんが、突然、テクノ音楽を止めた。すると、Tシャツのフラッシュもぴたりと止まり、その垂れ幕のかかった屋台は真っ暗になった。一瞬の静寂。そこでお兄さんが、神社の参拝のようにポンっと手を叩くと、またTシャツたちが一瞬フラッシュして暗闇に….。こ、まさかのこれは。音に反応して光るTシャツ。私はくるっと振り返り、「Just as I thought~~...」って言おうとしたら、彼女は、もういい、もういいわかったというジェスチャーをして、計算機を取り出していた。ごめん。

 

結局彼女は、ボーイフレンドにスーパーマンを買うことにした。またけっこう時間のかかる計算のあとに交渉が始まった。私はテクノ音から離れたく隣の店の前に逃げていたが様子を見ていると、どうやら彼女は二枚買うことにしたらしい。えええ?どうして?と 少し責任を感じて聞いたら、「だってかわいそうでしょ、一人で着るなんて。だから私も着る!」との返事。なんだ….わかってるんじゃん。おかしな子。

 

チェンマイにいながらして、この夜はニューカレドニアにまで旅した気分。ヌメアの街で、私と同じ 形で同じ色のランプがぽこぽこと光り、愛に溢れた新しい素敵な家族が過ごし、そしてきらきらTシャツをフラッシュさせて踊るカップルがいる…..。天国にいちばん近い島がぐっと近くなった

 

 

11312083_378679702327203_80238858_n.jpg

いろいろヨガのクラスに参加したが、このクラスは何か違った。コンパクトな正方形のスタジオは、みるみる参加者が集い3×7枚のマットで敷き詰められ、お隣との間は10センチ。先生のマットスペースはなし。どうやってこれで人を動かしていくんだろうと私はわくわくした。空気中にピリッと走る緊張感。一体何のクラスだったんだろうとあとからチェックしたら、inversion(逆立ち)backebend(ブリッジみたいに反ること)のワークショップだったようだ。Bring a towel!って書いてあった。?

39度という暑さの中で(室内はさすがに30度?)、集中力と保つこと、バランスを保ち狭いスペースで人とぶつからないようにすることへの緊張感。はじめの10分のブリージングでそれは払拭された。この10分で皆の意識を自分の体とマットの中に持って行けるってすごい。何よりも声がいい。先生はタイの女性で静かさの中にパワーがある感じ。声で誘導され、自分の中に眠っていたパワーなのか可能性なのかどんどん引き出されていくことがわかる。ロックされていた胸骨がバチンと音がして開くのがわかった。

二人ペアupしてサポートしながらの、逆立ちタイム。なぜなら、人数が多すぎて壁が足りないからだ。私とペアになった女性は50歳くらいの方かなと思った。常連らしく、how toはもうばっちりだ。そしてハンドスタンドもヘッドスタンドもどんどんチャレンジしていく。「Where are you from?」 と聞かれて「Tokyo」と答えると「あらあなた、日本人なの?マレーシアの子だと思ってた。私はKUMIKOよ。70歳」そう言ってそのあとはまた英語に容赦なく戻っていったが。驚いた。70歳!!この旅中に唯一会った日本人は彼女だった。しかし、母より歳を重ねた女性が、こんなにチャレンジしていくなんて。そして恐怖心を与えずに、導いていく、Dutchi先生もすごい。というわけで、30歳も年下の私が頑張らないわけにはいかないので頑張った。いや、無理してるわけではなく、自然に楽にできちゃう感じは魔法にかかったなと思った。

 

最後はシャバアーサナ=屍のポーズ。たいていヨガのクラスの最後に行うが、ただ寝るもの。しかし、実は、この平らな床に寝るということは体にとってものすごくチャレンジなことなのだ。どこかに緊張感があったりすると痛くて仰向けに眠れない。でも、動いたあとのこのリリースが最高で。やめられないヨガ。このためにやっている。そこで10分くらい寝たあと、ゆっくりと体を起こし、目を閉じたままあぐらをかいて最後の呼吸。クラスのシメだ。密接したマット、私の正面の子の顔を見てはっとした。まさにStunning! ありえないほど美しい。タイかマレーシアの人だけど、顔はビヨンセに似ているなと思っていた。ただでさえ美しいがこの瞬間の美しさは息を飲む。目を閉じていなくちゃいけないのに、私は盗み見て見とれてしまった。

 

すべての女性はこの瞬間が最高に美しいと思う。リラックスしていて、でも何かを成し遂げた自信に満ちている。リラックスと自信って共存するんだ。これで写真集出せばいいのに。誰かやりませんか?私100本レッスンするよ。そしたら100100ページの美女の瞬間が撮れるよ。 と雑念いっぱいの最後になってしまった。でもきっと一生忘れない。アジア人の女性に生まれてよかったなってはじめて思ったかもしれない。?

 

I am proud to be a Asian woman.

11280330_1110089459008348_1721214763_n.jpg

その日からDutchiのレッスンを受けた。もはや信者だ。声とFlowの誘導がとにかく素晴らしい。レッスンの要所要所で彼女の発する「ヌーーーン」という言葉というか音が、耳から体に染み入ってくる。「ぬ??ん?」って何だろう?地震の前触れみたいな、床からはってくるような、低い、体と五臓六腑に染みいる心地いい音。なんとなく自分的フィーリングで、私はそれをexhale=息を吐く、と捉えた。どう考えても吸気じゃない。「ヌーーーン」に合わせて息を吐くと、かつてなく深く長く呼吸がはけるから気に入った。stayって意味かなとも思ったけど、とりあえず、すべてexhaleでその日はトライした。

 

レッスンが終わった後に、隣の男の子に「ぬ??んって何?」と聞いたら、ああという顔をして「1だよ」と言われた。なんと…..カウントだったのだ。ヌーンに心を奪われてそのあとの音が聞こえてはいなかったが、1234はヌーン、ソーン、サーム、スィーらしい。確かにすべてホールドのポーズのはじめに発していた音だった。思い切り想定外だったが、私的には晴天の霹靂。この日、私はまったくホールドのポーズがぶれなかった。私はいつも微妙に動きながらセンターを探すクセがあり、teacherにも「探るな、探すな」と怒られる。そんな自分に辟易していた。しかしその日は、そんなことを思い出しもしなかったし、揺れなかった。バランスやホールドポースをやるときはいつも、「やるぞ」と気合が入って息をひそめて浅くなったり、最悪止まっていたのだろう。その逆に深く吐くことに集中したら、自分の一部の筋肉や骨にとらわれずに、呼吸を中心とした体全体を客観的に捉えたれたのかもという私の分析。私にとってのブレイクスルー。

 

最後のレッスンの日、彼女は言った。「大切なのはね、すべてはね、呼吸だから。私の腕を見て?細いでしょ。筋肉や骨で逆立ちしているわけじゃないのよ!AYA、わかる?」彼女は壁もない部屋の中央で、ぬ???んと深く息を吐き、両手の平をしっかり床に根付かせるといとも簡単に両足をあげてしまった。うーん。amazingすぎてわからない。だけどそこに真理があるのはわかったから、わかりたい。でも呼吸がすべてなら、筋肉を大きくしなくてもなんでもできるなら朗報だ。言い換えればいますぐできるということ。希望と混乱の入り混じった私が、抜け殻のようになっているとぐっと腕を掴まれた。 You are own your wise teacher. You are own your Master

 

私ははっとした。私は何を探しに来たんだろう。マットの上と同じことを実生活でもしていた。きっとすべての答えは自分の中にあるのに。The answers I’ ve looking for are inside of us, but sometimes we need others to help us find them?

 

11334595_676304192473797_1344177156_n.jpg

お寺、Temple, Wat.

 

@wat?phra singh?#chiangmai?#buddah#gold??#wat


 

11383294_484517571699750_1383291831_n.jpg

Why pray to Buddah,when he knows everything.

「あら、ちょっとあなたいらっしゃい」と入り口にいた品のいいおばちゃんに手を引かれて外に出ると、くるくるくるっと布を腰に巻かれた。そうだった、スカート短すぎた、ごめんなさい。「You look so beautiful! 」って、子供かよー、みたいな褒め方をされたら、高校生の時くるくるパーマゆえ、毎日、門の前でシスターに追っかけられていたことを思い出した。ごめんなさい。

ボートに乗ったお花に白い旗が突き刺さったお供え物と紙を渡され、そこに名前と生年月日を書けとのこと。お願いごとは口頭で。けっこうシステマチックだった。

ナイトマーケットがはじまり、観光客はすべてそちらに吸い込まれていったので誰もいなかった。おばちゃんは好きなだけいていいと言うけど、、仏様の方が多いなんてちょっと怖いよお祈りの仕方もわからない。ぼーっとしてたら、でも

これでいいやって気がしてきた。ここには私の探しているものはない。いや、探さない勇気を持とうって。実り多き豊かな時間のために。 私が覚えたたったふたつのタイ語、サワディカー、コップンカー、とつぶやいてみた。ぬ??んと息を深く深く吐きながら。

 

私史上、人生最高のお祈りができた気がした。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。