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南の島出張〜出会い編〜 [雑誌のお仕事]

(2006.3.8)

旅取材には終わりが無い、、、。
いつも大変だなあと思う。
風景写真って、撮っても撮っても、打ち止めにならないわけですよ。
とっておきの瞬間瞬間を切り取るために、
朝から晩まで日のある限りレンタカーで島中を奔走する。
ましては、それは風景だけではなく、人との出会いも同じ。
その時、そこに行ったからこそ出あえた人。
『偶然』ととるか、『一期一会』ととるか、、
それは受け取り手次第だけど、やっぱり私は何かの
GUIDANCEとしてとらえたいかな。Jah Rastafari!!!!なんつって。

さて前置きが長くなりましたが、、ロケハン中に出あったおじさんの話です。
西表島の南のはて、南風見田(はえみだ)の浜の方まで南下。
牧草地が広がり、まあ、きっと誰かの私有地なんだろうなあとは分かりつつも
なぜか私とキャメラマンは吸い寄せられるようにそこへ。
突然といえば突然、そこには『南国の庭園』がくり広がっているのでした。
島で初めてみたかも、手入れのされた庭園って。
しかも、ものすごい生命力合溢れる、亜熱帯の植物が
きっちりと整列されていたり、手入れがいい気届いている姿って
なんともシュールだった。


なんだなんだここは、、と好奇心むき出しで二人で庭に突入。
そんな東京からの、どうみても不審な二人をおじさんは温かく迎えてくれた。
庭に入った瞬間、ぷーんとお香のような香りまで漂っていて、
なに、この楽園は???って思わせられたけど、おじさんの胸元を見てびっくり。

なんと、首から蚊取り線香を下げていらっしゃった。
そうだよね、南国の自然の生命力の強さをあらためて実感させられました。
でもびっくりした。

おじさんは関西のご出身の方らしく、
定年後はどうしてもこの島で暮らしたいという夢を30年抱き続け、
サラリーマン生活を関西で全うしたらしい。
で、ご夫婦でこちらにこられてから、まずはビーチを買い、次に
この庭がある土地を買い、今は、朝から晩までこの庭の手入れをする日々らしい。
最高に幸せだって。これ↓おじさんのビーチ。
ただの農家のおじさんかと思ったけれど、もしかしてセレブ?
おじさん、超やり手なのです。

おじさんが言うには、
「西表にはチャンスがごろごろ転がっている。
のんびりとした島生活を堪能するか、牧場をもったり、観光業をしたり
バリバリと活動していくかはその人次第。
やっぱり本土からきたひとたちのほうが、頑張るけどね、そういう意味では。
でも、年をとってから楽しく余生を過ごせる場所にたどり着けたことは
本当に幸せだな」ってなことをぐにゃーっとした柔らかい関西弁で
熱弁をふるってくれたのでした。まるで壊れたレコードのように、、、
「チャンスがいっぱい転がっている、チャンスが転がって、、、」
ってとこが私の中ではリフレインしてました。

こんな南の島の南の果てで、おじさんと話し込む私。
出会いって不思議。


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