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電球の下で。 [ritual&ceremony]

大晦日の日、電球の下で、こんな本を読んだ。
たまたまそのカフェに置いてあった本だ。

著者のパリでの生活を綴ったエッセイだった。
ある日、電球が切れてしまう。
たった1つの電球だけれども、異国で、パリでその電球が切れるとなると勝手が違う。
希望の電球を手に入れるまでとても苦労する....という話。
かなりざっくりとした要約だが。
そして一山、二山あって乗り越えたあとに、ようやく電球を手に入れるのだ。
そのエッセイは、下の文章で締めくくられる。

「パリの街がいたるところが犬のくそだ。
ぬらりとしたやつを踏みつけて転べば、電球も卵も台無しになる。
fastina lente! さあ、ゆっくりいそげ」

ふ〜ん。

なんかいいなと思った。じわじわと響いた。

何かと不便なことが多い異国の生活。
東京の便利さに慣れてしまうと、旅で出会う〝コンビニないじゃんっ〟的な
小さな不便さにイラッとくる。
しかし不思議なことに、それと同時に生きてるな...という実感も得る。
刺激やスピードにアディクトしていく私たちの暴走を止めてくれるのはそんな不便さなのか?
矛盾しているようで、案外バランスが取れているかもしれない。

そんなことをぼ〜〜っと考えているときに、
大好きな友人からのメール着信。

「ありがとう
来年もよろしくです
ゆっくり暖かく」

ドキっとした。
そしてやっとカラダの奥底がふわっとほどけた。

旅先でたまたま出会ったカフェの本と、
大好きな友人と、
同時にもらったメッセージ。

というわけで、今年はこんな感じで生きていこうと思います。
ゆっくりいそいで、あたたかく。

あと357日、忘れないでいられますように。
__.JPG

おやすみ。




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