昨日はハロウィン。
青山通りはぽつぽつ仮装した人が歩いていた。
「ステッキにマッキントッシュのコートに、ハット。あら?この人は英国紳士の仮装かしら?」
なんて目をやったら土曜日に会った、あのおじいさまだった。
そのときのfacebookの私のつぶやき。
本を読んでいる人には、話しかけずにいられない、ありがとう、、、そう言われて、昭和3年生まれの紳士 にナンパ?されてしまった。いや、そんなんじゃないな、話しかけられた。お洒落で知性溢れる人生。city boyなんですか?という私の質問に(どうなんだそれ)シャンパン片手に小学校から大学までの話をして下さって。あ、、、私の中高もその学校の隣だったんですよ!と答えたら、ツツツーって涙が見えた。そしてなんだか私も泣いてしまった。素敵なサタデーナイト。
— 場所: BAR iL PRiMARiO
まあ、なんたる偶然なんでしょう???
思わず、後ろから声をかけたら「やあ、また会えましたねえ!」と満面の笑みで答えてくださった。
手には本や写真を持っていらして、それらのコピーを取りにコンビニまでいらしたのだと言う。
早速お手伝いすることにした。勝手にw
一枚目は、教会の中の絵のようだった。晩餐会かな?
ホーンテッドマンションを思い出した。賑やかな風刺絵のようだった。
そしてフランス語で書かれた古書の1ページにカードがはさまれていた。
「トーマス・モアって人のユートピアって本なんですよ。うちの家内が手書きのカードを挿んでくれてね」
そして最後は、数名でお食事をしている写真。
おじいさまは白いスーツを着て、となりは外国人の女性。
白髪のショートカットで、パキっとした大きな花柄の黒いドレスが似合う凛とした美しい女性。
「すごくきれい」
そう言ったら、うちの家内なんですよ、と嬉しそうに答えてくださった。
なんだかわからないけど、勝手な妄想にすぎないけど、
奥様はもう亡くなってしまっていたような気がした。
それでも、とってもとってもいまでも愛しているんだろうなと思った。
誰かの思い出の中で生き続ける.....ってこういうことなのかなと思った。
そうしたら、勝手に人の思い出の中に、私はフラッシュバックしてしまって、
お二人がまるでその古書から抜け出てきたような気分になった。
コンビニの外を見たら、小さいアリスとスーパーマリオが手を繋いで歩いていて.....
私はどこにいるのか分からなくなった。
「ユートピア」って、トーマス・モアが作った造語で、「どこにもない場所」という意味らしい。
時空を超えて、どこにもない場所に、旅してしまったのかもしれない。
PS エレクトリカルパレードは、やっばりアがるねw
これも時間を超えた旅。
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