ガイダンスおばあちゃん。 [TRIP]
大地つながりで、今年二回目の北海道、
先月に行った時のお話。
旭川空港から東京へ戻る日。
北海道はこんな秋晴れが広がっていたけれども東京は大嵐。
飛行機は二時間遅れで出発。
私の座席の隣には小さな小さなおばあちゃんがいらっしゃった。
シートベルトが外せるとか外せないとかなんとかをきっかけに
おしゃべりが始まる。
なんとそのおばあちゃん、御年87歳!
87歳で一人で飛行機に乗れるんだ!なんて驚くのはつかの間、
「10年前までは現役で通訳をやってたのよ」なんておっしゃるからびっくり。
10年前って78歳じゃん!!!
中国と日本を行き来してそのお年までバリバリ現役で通訳なんて★wow
田中角栄をそれはそれはリスペクトしていたり、
いや〜掘り出したらざくざくといろんな話が出てくる出てくる。
そしてなぜ旭川に行っていたのかというと、
娘さん(といっても67歳だけど)の手術のためというからまたびっくり。
名医が旭川の病院にいるらしいので旭川に入院させたのだそう。
通常なら立場逆転でしょう。。ってな感じなのに。
いつまでも母は母なのね。Thank you mama.....
あまりに話がおもしろすぎて、
波乱万丈ストーリーなんだけどそれを達観して見ているあたりが
もう人間の器違うよなみたいな。
着陸直前、ぐらんぐらんに揺れる飛行機の中でも
おばあちゃん、かまわずノンストップトーキング。
そんな中、飛行機の窓から、
東京の街の明かりがぽつぽつと目に写ってくるようになったら、
ひとこと。
「ああ〜〜〜。やっぱり、落ち着くわねえ、東京は。街の明かりは。」
だって!!!!!!!!
ちょっと、、、くらってしまいました。
お年をめされた方って自然とかを好むものなんじゃないの???
私が北海道に行った理由は、
都会の喧噪を忘れて、広大な土地と自然を求めて、
だって自然は私たちにエネルギーをチャージしてくれるんでしょ♡
なんて期待に胸をふくらまして旅立ったわけで。
でも、東京生まれ東京育ちでコンクリートジャングルの中で育ったわけだから、
ものすごい大自然に囲まれたりすると、なんかもう
どうしていいかわかんなくなってすっごく寂しくなったりする自分もいて、
ハワイでもニューカレでもジャマイカでもイギリスの田舎でも!!!!
そんな自然とリンクできない自分をちょっと責めていたりもしたのです。
おばあちゃんのその一言で、なんか、ふっきれた。
自然も大地も海も素敵だけど....都会もね。
そこにはそこのエネルギーがある。
それが私のrootsだし。
やっと、、、settle downできた気がした。
ここ数年の私は、どっか行っちゃってたのかな?
浮遊してた。地に足がついてなかったんだな。
嬉しいやら、悲しいやら。
でもここしかない。
嬉しいのか?悲しいのか? 不幸なのか?幸せなのか?
それはわからないけど、
でも迷いはない。と、思う。
おやすみー。
2010-10-18 00:25
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コメント(2)
いやね、まったくその通りだと思うんですよ。
愛憎半ばする気持ちが故郷に対する思いなわけで、
生まれ育った町ってのは、いいところも悪いところもひっくるめて
自分の価値観やらなんやらのベースになっているわけで。
だからココ出身じゃない人が東京の悪口(人が住むとこじゃない、とか)を言っているのを聞くと
いや、もう、無性に悲しいというかがっくりきます。
ならば己のふるさとへ帰ればよろし!
東京だって、誰かの故郷なのです。
by rykk (2010-10-19 17:19)
“東京うまれHip Hop育ち
悪そなヤツはみんなともだち〜♪”
ってジブさん調にライムせずにはいられないこのネタ。
そうだよね〜〜。
エコとかロハスとかスローライフとかパワースポットとかいって
みんなどっかいっちゃいそうな風潮も
そろそろなんとなならんものかねえ。
人とか街が作り出すパワーもenergyだし、
それを享受できる感受性と体力を持っていたいな。
年齢とか関係なく......
って、来年引っ越したらごめんね!
by uchida (2010-10-24 00:18)